MENU

わたしたちの体験談

生い立ちとカミングアウト vol.3(Y)

2022.04.09

BY Y-chang

この記事は、個人の体験談で、カミングアウトを推奨するものではありません。また表現の中に、マイノリティであることや、カミングアウトについて悩んだ経験が書かれています。ご注意ください。

また、文章を書くのに慣れていないため、読みづらいと思います。

長い記事になってしまったので、3話に分かれています。

 

色々な人への
カミングアウト

友人へのカミングアウト

母へのカミングアウトができて、少しだけ自信がついた私は、仲が良い友達には、カミングアウトするようになりました。

 

最初に、

『びっくりすると思うから、覚悟してね』

と、あらかじめすごいこと話すからね!と念押しして、話していました。

 

ありがたいことに、私の友達は、本当に優しくて気がきく人ばかりなので、カミングアウトしたあとに、

『え?そんだけ?なんだー、もっとやばいことかと思ったー。』

とか

『ふーん。でさ、話し変わるけどさ、(その後、普通に全然違う自分の話しをし始める。)』

とか、

『全然気づかんやったー!うける!』

とか、

思ってもみない変わった反応ばかりでした。

 

想像していた、自分が傷つくような反応はほとんどなく(一度だけ???ってことを言われたことはあります。相手に悪意ゼロでしたが。)、私を傷つけないように、カミングアウトされたことを頭の中ですごいスピードで処理して、私が気をつかわないように配慮してくれているような言葉をかけてくれることが多かったです。

 

カミングアウトした後、『もっと早く話せばよかったー』と笑って言えるような雰囲気をつくってくれて、本当にありがたかったです。

Mちゃん
Yちゃんの幼馴染に会わせて貰ったことがあるけど、ほんとに優しくて面白い人たちばかりだったなぁ。

ついに妹にカミングアウト

本当はもっと早く言いたかったけど、一番言いづらかった妹。

 

ついに言わずして、私は就職で地元を離れることに。

 

妹に言えなかった理由は、たぶん、妹のことが大好きすぎて、拒絶されたら気持ちが死んでしまうと思っていたからです。

 

Mちゃんとお付き合いを初めてから、少しして妹からLINEが。

私のことを、勝手に話してしまった母にかなりむかつきましたが(アウティング、ダメ、絶対!!!!!ほんとに絶対だめ!)、

 

妹も普通に認めてくれて、よかったなと。

 

そして、その後、母になった妹。

 

子ども(私にとって甥っ子ちゃん)が

『YちゃんとMちゃんはなんで一緒に住んでるの?』と聞いてきた質問に対して、

 

『家族だからだよ。私たちと一緒。』

 

と答えておいたよ。と教えてくれました。色々正解のない質問にも、妹らしく、一番最高の、愛のある答えをしてくれたことが嬉しかったです。

 

カミングアウトしてから、妹とはそれまで以上に仲良くなって、色々な話しをできるようになりました。

Mちゃん
Yちゃんの妹は気遣いができる明るい人。私のお誕生日にもメッセージをくれます。そしてふたりの博多弁のビデオ通話はいつもとっても楽しそう!私も大好きです。

カミングアウトに対して思うこと

色々書きましたが、私は周りの人全員カミングアウトしているわけではなく、

カミングアウトしていない人のほうが圧倒的に多いです。

 

理由は、別にする必要がないから。

 

また、本当は話したいけど、知らないほうがお互い幸せに接することができると思う人もいるから。

 

20代の時は、親戚の集まりなどで、『結婚はしないの?彼氏は?』など、

鬱陶しい質問を何度も投げつけられ、

 

あーーーーーーーーめんどくさーーーーーーーーーーーー。ちょっとだまってくれーーーー!私の近くによるなーーーー!

 

といらいらすることも多かったですが、今はうまくかわしたり、失礼なことを言わせないようにしたり、自分も成長して対応できるようになりました。(本当はこちらがかわしたり、気にしないようにする、などの配慮をしなくていいようになれば一番いいですが。)

 

なので、なおさら、自分が大切にしたい人にだけ、自分の大切なことを伝えるようにしています。

母・妹・甥っ子ちゃん・私とMちゃんで小旅行。たくさん食べてたくさん笑いました。

私と同じようなことで、

現在進行形で悩んでいたり、乗り越えてきた人は多いかもしれません。

 

これから何かしらの悩みにつまづいてしまっても、

その人自身にあった方法で、無理せず、自分のペースで、うまく乗り越えていけますように。

 

 

ひとりで乗り越えられないなと思った時は、

色々なコミュニティーがあるはずなので、

ひとりぼっちで悩まず、仲間を見つけられたらいいなと思います。

 

 

また、私は以前、友人から大切なことを打ち明けてもらったとき、うまく反応できず、

もっとこのように言えれば、その人の心は軽くなったのかな、

こんな風に言葉にしたことがその子の心を傷つけてしまったのではないかな、

と10年以上たった今でも後悔していることがあります。

 

自分自身が誰かの何かを打ち明けられる立場になった時、

その人の気持ちに寄り添って、

その人のことを考えた言葉をかけられるようになりたいです。

 

難しいですが、

『あなたのことを大切に思っているよ』

と態度でも言葉でも伝えることが、

一番大切なことなのかなーと思ったりしています。

 

PS. アウティングはほんとうにダメ!たとえ家族でも絶対。

\ この記事も読んでみる /

わたしたちの体験談 の一覧へ