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わたしたちの体験談

生い立ちと親への二度のカミングアウト vol.3(M)

2022.04.03

BY M-chang

この記事は、個人の体験談で、カミングアウトを推奨するものではありません。また表現の中に、マイノリティであることや、カミングアウトについて悩んだ経験が書かれています。ご注意ください。

長い記事になってしまったので、3話に分かれています。

 

STORY③
Yちゃんが、M家の
大切な一員になった話

お出かけからイベントまで、家族としての付き合いになった今

Yちゃんを両親に紹介した当時は、父もまだ元気で、父の大好きな潮干狩りに、Yちゃんが運転してくれ、一緒に出掛けたり、飲みにも一緒に行きました。

新聞記者だった父が、取材先で書いたよと、昔くれたカップ。多くは語らないけど、父はいつも応援してくれる存在。

母が、毎年夏に行っている平和活動に、Yちゃんと一緒に出かけるようにもなりました。

 

母はYちゃんのことが、どんどん好きになっていったようです。

 

最近は父が病気がちなのと、コロナもあり出かけることはなくなりましたが、私たちの新居に時々両親がやってきて、パーティーをします。

 

お誕生日。父の日、母の日。クリスマス。

お正月には弟(カミングアウト済)もやって来て、新年会をしました。

 

父が事前練習までして楽しみにしていた自宅でのカラオケ大会(父所有の古いカラオケセット使用)には、Yちゃんも参加してくれて。

Yちゃん、懐メロとか歌ってくれてありがとうw

 

終始父はご機嫌で、それを見守る母も嬉しそうで。

Yちゃん
わたしは分からない曲も多かったのですが、山口百恵さんのプレイバックを気持ちよく歌いました!家でカラオケ、楽しかったー。

母が持ってきてくれたおせち料理と手巻き寿司。新年をみんなでお祝い

Yちゃんには気を遣わせていると思うけど、今では電話をすると、いつも『Yちゃんは元気か?』『Yちゃんは今何をしているの?』などと聞いてくる関係性になりました。

2018年のクリスマス旅行。この旅行がきっかけでとても仲良くなれました。

私にとってカミングアウトは、

結果的に家族の結びつきを強くするきっかけになりました。

時代が進み、LGBTQの情報は増えました。

その存在も、社会の中で少しずつですが、
認められてきているとも思います。

本当に少しずつだけど。

 

でもそれぞれの家族によって状況は違うし、
自分の気持ちもタイミングも大切に、
カミングアウトする、しないは決めることだとも、改めて思います。

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