想いを綴る、祈りを捧げる
前々回はパートナーとの結婚記念旅行で訪れた「蒲郡クラシックホテル」のことをご紹介しました。
今回はホテルに泊まった翌日に訪ねた場所を少しですがご紹介したいと思います。
特に「海辺の文学記念館」で書いた「未来への手紙(時手紙)」が私にはとても心に残る時間になりました。
少し短い記事ですが、さらっとお読みいただけると嬉しいです。
2027年7月のわたしたちへの手紙。
そして大切な家族への祈り。
5年後のわたしたちへ手紙を出そう
前々回の記事でも触れた「海辺の文学記念館」。
ここは数々の文豪が愛した常磐館(現蒲郡クラシックホテル)に縁のある方々の強い想いを、後世にいつまでも継承していけるよう1997年に建設されたそうです。
川端康成、与謝野晶子、志賀直哉、谷崎潤一郎、三島由紀夫など・・・。
著名な作家や文化人が滞在し、作品やエピソードを残した場所。展示を見た後、奥の和室にあがって、文豪たちが愛したという、部屋からの眺めを見ることができました。
そのあと、記念館のパンフレットにも書かれていた未来への手紙(時手紙)というのを、二人で書いてみることにしました。
保管年数により料金が異なるとのことでしたが、私たちは、5年後に自宅に届くようにお願いし、一枚の封筒と5枚の便箋を頂きました。
彼女と自分宛に一枚ずつ、そしてCくんへは一緒に手紙を書くことにしました。
平日で他にお客さんがいなかったこともあり、静かな空間の中、5年後の彼女に向けて綴った一枚の手紙。2027年7月に彼女がこれを受け取った時、私たちはどんな風に暮らしていて、これを受け取った彼女がどんな表情やどんな気持ちになるのかを想像したら胸が熱くなり、書き終えるのに結構な時間がかかってしまいました。
そしてCくんへの手紙は、もっと時間がかかってしまいました。この夏で12歳になる持病持ちのCくん。2027年、17歳の夏を迎えるCくんと、どうか一緒に過ごせていますように、と願うことで精いっぱいで、なかなか筆が進みませんでした。自分への手紙は割とすぐに書けたのですが。
全部書き終わって外に出ると、夏の強い日差しで、感傷的な気持ちが吹き飛んで救われた気持ちになりました。
時間はかかりましたが、こうして、5年後に思いを馳せられたことで、Yちゃんや、Cくんの存在を、毎日もっともっと大切にしていこうと誓う大切な時間になったような気がします。
未来への手紙は、郵便局にも「タイムカプセル郵便」というのがあるようで、同じように、未来への自分や大切な人に手紙を書いて出せるそうです。
こちらも1年から最大10年までの指定ができるそうなので、もし気になる方がいれば、ぜひ覗いてみてください。
*タイムカプセル郵便 »
http://yushu.or.jp/tegami-project/img/capsule_yubin202206.pdf
あと、犬も人間もみんな健康でいたいので、体に気を付けて生きていこうね、と思いました。
海辺の文学記念館
- 地図
- 入館料
- 無料
- 開館時間
- 午前9時~午後5時(年中無休)
- URL
- https://ubkinenkan.com/
パワースポット竹島と小さな水族館
竹島は島全体が日本七弁才天の一つ「八百富神社」で、国の天然記念物にも指定されている場所。
竹島橋という縁結びの橋を渡ると、周囲680mの島に到着です。
島には5つの神社があり、「八百富神社」は1181年創建された、という非常に歴史のある神社。私たちは一つひとつの神社で手を合わせ、家族の健康を祈りました。
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参拝後、Yちゃんのリクエストで歩いてすぐの「竹島水族館」へ。
外から見ると結構年季が入った建物で、平日だし、そんなにお客さんはいないのかもしれないな、と思って入館したら、大間違い。
お子さん連れのご家族でいっぱいでした。
遠州灘や三河湾の魚を中心に展示されているようですが、中には個人の方が水族館に寄贈されたお魚や、カピバラちゃんまでいて。
説明が手書きだったり、親近感溢れる紹介文だったりで想像以上に楽しかったです。
13時半からのアシカショーではアシカの「ラブちゃん」のキメポーズがとてもかわいくて、ふたりとも終始笑顔で拍手を送っていました。
※アシカショーは現在、密にならないよう平日のみの開催のようです。
竹島水族館
- 地図
- 入館料
- 大人は500円、小中学校のお子さんは200円
- 休館日
- 毎週火曜日(祝日の場合は翌日となります。)
- 開館時間
- 午前9時~午後5時
- URL
- https://www.city.gamagori.lg.jp/site/takesui/
蒲郡にお越しの際は、是非行ってみてください!
とっても楽しかったです。
ふと、むかし卒業論文の終わりに、30歳になった自分に向けたメッセージを書いたことを思い出しました。
社会人になってからは、学生時代に願っていたような自分に近づけているか、たまーに読み返していたものです。
大切な人に向けて書いた「未来への手紙」は今回がはじめて。5年後、私たちが今と同じように、穏やかに暮らしているといいなと願う一方で、小さな水族館のアシカショーでは、幼い子どもの頃のことをふと思い出し、過去に触れたような気持ちにもなりました。
未来にも過去にも思いを馳せられた、いい夏のお出かけになった気がします。