Pride月間にLBTsに向けたアプリ「新Spindle」がリリース
6月に入りPride月間ですね。
LBGTQ⁺をサポートする有名ブランドが虹色のデザインを取り入れたり、
理解促進のための取り組みを行う企業も見かけます。
AppleもPride月間を祝して「AppleWatch」の
プライドエディションバンドを販売開始しているようです。
※以前は私の会社でも当事者やallyの人たちがPCに貼れる
レインボーシールを配布したりしていました。
Pride月間のはじまりに、
私たちにとっては思いがけず嬉しいことがありました。
ふたりの出会いのきっかけとなったアプリ
「Spindle」が新しくリリースされたのです。
今回はそんな「Spindle」について、
私たちが「Spindle」で出会った頃の話や、
新しくリリースされた「新Spindle」についてなどを、少しご紹介できればと思います。
これから「Spindle」を使い始める方、
使い始めたばかりの方の参考に少しでもなると嬉しいです。
※あくまで個人の体験をもとにした記事ですので、
実際にはご自身で使ってみてくださいね。
私が「Spindle」をはじめた頃の話
私が「Spindle」を利用し始めたのは確か2014年くらいのこと。
友人に聞いてダウンロードしてみたのがきっかけだったと思います。
ダウンロードしたら、色んな地域のセクシャルマイノリティの女性(Lの方が多かった印象)が表示されて、ちょっとどきどきしたのを覚えています。
画期的だと感じたのは、位置情報から、他のユーザーさんとの距離が分かること。当時私は今暮らしている愛知にいて、愛知にもLの(リアルで繋がっている)友人が何人かいたのですが、まだまだ知らない人もいるんだなぁと感じました。
そして、とってもとっても大切なお友達もできました。
東日本大震災があった時、ものすごく近所に住む人が、私の安否や色々大丈夫な状態か?など気遣うメッセージをしてくれて、ありがたいなーと思ったことがありました。
すごくこわかったので、近くにいる人が心配してくれたことはとても嬉しかったです。
数年後に実際にお会いする機会があり、その時にやっとお礼も言えました。
「Spindle」はいわゆる「(恋人との)出会い目的だけ」の方が少ない印象で、つぶやきを通じて、人柄が分かったり、生活感を感じられたりするのが、私にとっては、とても心地よいアプリでした。
趣味や話の合う人と繋がり、出会えたらいいなぁと思っていた当時の私は東京や関西など、他の地域に出かけたときにも、こっそり「Spindle」を立ち上げてみました。
特に(当たり前だけど)東京は比較にならないほどのユーザーさんがいて東京出張した時には、本社オフィスの中で「数メートル」という人がいて、かなりどきどきした記憶もあります笑。
キョロキョロもできないし、
とにかくドキドキして、挙動不審になっちゃいました。
そんな中で、少し気になった人。
それが「Yちゃん」でした。
「Spindle」でのYちゃんとの出会い
Yちゃんは当時東京で暮らしていて、
私たちには「東京←→愛知」250㌔以上の距離がありました。
そして年齢も少し離れている印象だったのですが、Profileの「写真・アートや映画、旅行が好き」のを見て、趣味が合いそうだなと感じたことや、
私も好きなムーミンの「スナフキン」をアイコンにしているのが妙に気になって、どんな人なのかなぁと思うようになりました。
ある時彼女が「(地元)福岡からお母さんが東京に来る」ということをつぶやいていて、「お母さんを喜ばせるためにサプライズ計画を企てている」という話を読みました。
家族思いのやさしい人なんだなぁと感じると同時に、
どんなサプライズをするのか気になって、私はYちゃんにメッセージを送ってみました。
*もちろん相手を不快な気持ちにさせるメッセージはNGですが。
Yちゃんからは結構早くお返事が来て、私たちは「Spindle」のチャットで少し話しをしました。
流れで「Instagram」のアカウントを交換し、私はYちゃんのお母さんへのおもてなしを「Instagram」でも知ることができました。(Yちゃんのお母さんへのおもてなしは、とても素敵で私は少しずつ惹かれていきました)
実は全くの偶然なのですが、Yちゃんの仲のよい友達(東海地方出身・東京在住)が、私の友人でもあり。
彼女が帰省して私の家に遊びに来た時に、色々話すなかで、Yちゃんの話をすると、
「とってもいい子だよ。そして今フリー」とさらりと教えてくれました。
その友人の言うことなら間違いなさそう、と私はお墨付きをもらった気分になりました。
友だちにはバレないように、密かに喜びました笑
間もなくして私たちは「Line」を交換し、距離がさらに近づきました。
というか、急接近と言った方がよいのかも。
頻繁に「Line」して、ビデオ通話などもするようになりました。
Yちゃんが都内の美術館や鎌倉へのデートにも誘ってくれました。
こうして「Spindle」で知り合ってから約2か月弱で私たちはお付き合いをすることになりました。
1年後私たちは遠距離を卒業し、同棲をはじめました。
この「ミイ」は、福岡で暮らすYちゃんのお母さんが私に初めて会ったときにプレゼントしてくれたものです。YちゃんがSpindleで「お母さん」のことをつぶやいたことからはじまった私たちの関係。
お母さんが、もしかしたら私たちを結び付けてくれた!?のかな。
2022年6月1日リリースされた新Spindle
6月1日にリリースされた新SpindleはAndroid/iOS対応となり、より多くのLBTsの方が利用できるよう、運営チームの方が2018年から構想・開発をされてきたものだそうです。
*18歳以上の女性セクシャルマイノリティの方のみ使用できます。
2022年6月10日現在では、アプリ内の課金はない状態で全ての機能を利用できるようになっていますが、今後、機能拡張に合わせプレミアム会員を実装する可能性もあるそうです。(時期未定)
また、Spindleの運用はすべて有志で集まったチームにより支えられているとのことで、
アプリの運営にはサーバー運用費やチームの活動費などが必要になってきますが、サイトより支援できるようです!
有志の方々、ありがとうございます。支援させていただきますね。
*Spindle オフィシャルウェブサイト
https://spindlequeer.com/
「新Spindle」を使ってみて
私とYちゃんも懐かしい気持ちで利用させていただいていますが、やっぱり「Spindle」にいる方々の雰囲気は穏やかな感じでいいなぁと改めて感じています。
私たちのようにカップルさんもいますが、
シングルの方ももちろんいますし、
私が新たに繋がった方々でとても素敵なシングルの方もいます。
私のように、引っ越しであまり慣れない地に来ても、お会いしてみたいなーと近くに住む人と仲良くできるきっかけができたことはとってもありがたいです。
これから彼女と出会いたい人も、話の合う友だちと出会いたい人も、カップルで楽しみたい人も、
いろんな人がまたこの「Spindle」で繋がっていくのかなと思うと楽しみだなぁと思います。
すでにオフ会を開かれている方もいるようですが、いつかまた「Spindleパーティー(通称スピパ)」が開かれるようなことがあれば、出会いがさらに広がっていくのかもしれませんね。
また参加できたらいいなー。
食べ物の話に反応しがちです笑
「Spindle」の意味を調べたら、「紡錘(ぼうすい)」と出てきました。
糸を紡ぐための道具なんだそうです。
私にとって「Spindle」は、Yちゃんはもちろん、
場所や年齢を越えて、
価値観や趣味の合う大切なL友達ができた
宝物のようなツールです。
東にも、西にも。海外にも。
実際にお会いして、ご一緒できた方も沢山いて、
なかには、嬉しいことはもちろん、
悩みなど本音を話せる一生の友人もできました。
改めて、旧Spindleそして新Spindleの運営チームの方々には、
心から感謝を申し上げたいと思います。
ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございます。
これからもここから、
色んな出会いが広がっていきますように!