#16 M

異性だけでなく同性の方にも特別な気持ちを持てるんだ。と自覚したのは20代半ばです。それ以降は同性の女性のみとお付き合いしていますが、自分をカテゴリーに当てはめることが苦手で特段LともBとも思っていません。あえて言えばQueerが一番近いと思います。

同性とお付き合いを始めたのはカナダで、国柄か周囲に当事者も理解がある人も多く隠すことなく自然に暮らしていましたが、日本のLGBTQに対する状況などが分からず日本にいる友人家族にはどう話せばいいのか、そもそも話してもいいものなのかなど悩みました。

カミングアウトしています。

母、親戚、友だち、学校の先生、職場・仕事関係者、近隣の人

友人

カナダの友人や職場の人には特に隠す必要もない環境だったので機会があればその都度。

母には初めての彼女ができて４ヶ月くらいの時に伝えました。

親戚は人によってまちまちですが初めての彼女ができてから半年〜15年くらいかかりました。

カナダでは文化的にお付き合いしてる人を周りに紹介する機会が良くあるので、カミングアウトという大それた感じではなく、その都度自然な流れで話していました。

母には実際に会って伝えたくて、時期早々かなとも思いましたが次にいつ会えるのが分からないので、会える時に伝えました。

親戚は非常に仲が良いので彼女を家族の一員として迎えてほしいと思い伝えました。

初めて伝えたのはカナダの友人だと思いますが、カミングアウトという大それた感じではなく「今彼女と付き合っている」というのを「異性と付き合ってる」と同じくらいの温度で話せました。環境は非常に恵まれていました。

これはカナダ、日本を問わずそうですが受け入れられそうな人、拒絶反応がありそうな人というのはどこにでもいるので、その人に伝えても安全であると思えるまではその人には言いません。

親しい叔母に電話で伝えた際に「今すぐあなたを抱きしめたい！よく頑張りましたね」と言ってもらえた事です

幸いにも環境に凄く恵まれていて、今まで伝えた人で拒絶や否定をされたことがないのが良かったなと思います。

また叔父叔母に伝える際に、先にカミングアウトしていたいとこ達が予め伝えるタイミングなどを整えてくれて、何かあった際にフォローできるようにその場に一緒にいてくれたりと色々手伝ってくれて家族の繋がりの強さを改めて感じることができました。

Q10と同じです

母に伝えるタイミングが一番問題だったと思います。
実際に会える機会が非常に限られている中で、カミングアウトするときに気をつけることとか、相手はどう捉えるかなどあまり考えずただ伝えたいという自分本位の気持ちで押し切ってしまった感じがあります。
伝えた直後にまたカナダに戻ったのでそばにいてフォローすることもできなかったですし、否定こそされませんでしたが、伝えて５年くらいは母からそこのことついて触れられなかったので、今思えばその時は受け入れられていなかったのかもしれません。

傷ついたことは幸いにはありません

特別変わったことはありません。でも性格的に言えないことがある、という状態はとてもストレスになるタイプなので伝えた後は肩の荷が降りた気持ちになります。

その人によって何が良いかというのは全く違うと思いますが、支えてくれる人は1人でも多い方が良いと思いますし、可能であればその人たちの手助けをかりて次へ進むと心強いかもしれません。

迷いとは違いますが、父には伝えませんでした。母から、父親は到底受け入れられない。と言われたのと、私自身も伝える必要性を感じなかったので結局伝えないまま亡くなりました。